シリーズ化してしまったやつです。
今回は特殊能力の対左打者について雑に話します。(雑に)
この記事は基本的に仮面町さんがTwitterで書いてらっしゃったことや世間一般で言われていることを自分なりに咀嚼したものを言語化したものです。
なので特に検証したわけでもないのですが、「対左被打率がないと査定できない~」という事態に対しての応急処置的な方法をパパーっと書いていきます。
あと僕は野球をまともにやったことがないので「そんなん常識やろ~」みたいなこと書いてるかもしれませんが、査定に取り入れている(少なくとも査定理由に書いている)人を見たことがないので書いています。
一般的な原則として
まず、上述した世間一般で言われていることとかを箇条書きします。
・右のサイドスロー、アンダースローは左打者に対して弱い(球筋が見えやすいため)
・右投手のカーブは左打者に対して有効ではない。
・左投手の横のスライダーは左打者に対して有効である。
・右のサイドスローでもシンカーを使える投手は左打者を苦にしない。
・投手の場合、右は右に、左は左に強い(俗に左右病といわれる)
くらいですか。少ない!
仮説
と、少ない情報ですがここから個人的に思ったのが「打者は近づいてくる球に対して強い(遠ざかる球に弱い)」ということです。
まず右のサイドスローやアンダースローは位置関係として左打席から右打席よりも遠い位置にあります。よって右打者と比較して投球は打者に対して直線的に近づいてくる軌道に近くなります。
右投手のカーブは左打者に対して有効でないのも同様でしょう。カーブは利き手の逆方向に変化する球種であるため右のカーブは左打者に近づくように変化します。緩い球であることも大きいかもしれないです。
次に左投手の横のスライダーが左打者に対して有効であることも同様でしょう。こちらは逆に左打者に対して極度に遠ざかる球種となるため追いきれない、また力を伝えにくいことから打撃成績が振るわないのだと思います。
右のサイドスローでもシンカー~サイドスローの弱点である直線的に近づく軌道を描く弱点をシンカー(たぶんシュートでも可?)を交えるという球が遠ざかる手段を有することで補っているということになります。
右投手が右打者に、左投手が左打者に強いというのも利き手の違いという些細な差ですが、その分相手から見て角度のある球を投げられる(近づく軌道を描かない)ということになるため、このような俗説(俗説とまでいかないと思うが)があるんでしょう。
雑な結論
ということから、投手の対左を査定する際には対左被打率などがあればそれに準ずればいいですが、それに加えて「投手が左打者に対して遠ざかる球種を有しているか」という部分に着目して査定するのはどうだろうかという結論というか主張?が出てきます。
無論、これは対左という数字がないと査定することが難しい選手に対する少し無理やりなアプローチなので、査定している選手の特徴として「右打者に有効な~」や「左打者に有効な~」と言った情報があればそちらを優先して取り入れるべきですし、右投手がカーブを持っていたからと言って左打者に投げていたかは別の話なのでそういう点には注意する必要がありますが。
それとは別に
前にも似たようなことを書いたんですが、左打者に対する対戦回数は基本的に全体の半分以下なので、左打者先発投手でもデータの信頼性としては母数がもの足りないです。
更に言えば左打者に強打者が揃っていたりする場合は嫌でも対左被打率があっかするのでそれをそのまま受け入れていいのか感があったりします。(まあ基本はないと思いますが)
対左被打率などに準ずるのが無難ではあるんですが、そのまま当てはめるのではなく選手の個性などを捉えるようにして「左打者に強い投球スタイルか」を見極めて査定に反映させるとカッコいいんじゃないかなーとか思っています。特に対左打者は投球スタイルに大きく影響を受ける特殊能力なので。
以上です。仮説があってるかは知りませんが、最近はこれを使って査定したりしています。
対左投手についても語れればよかったんですが、語れるほど野球に詳しくないので触れれません。ただ、右打者の投球は左打席に投げやすいのでインコースに強い右打者は左に強いんじゃないかなーとか思いました。(調べたらインコースに強いらしい右打者坂本勇人選手は左に若干強かった)